お知らせ
2月 巻頭言「足りない」をどう受け止めるか
毎日のみことば2月号巻頭言
主任牧師 池田恵賜
神の働きをするときに一番必要なものは何でしょうか?
それは信仰です。
みことばにはこのようにあります。
「信仰がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神がおられることと、神がご自分を求める者には報いてくださる方であることを、信じなければならないのです。」 ヘブル 11:6
それでは信仰はいつ働くのでしょうか。
仮に、あるプロジェクトを進めようとしていて、そのために必要なお金と物と人材が揃っているならば、信仰を働かせなくてもプロジェクトを始めることができるでしょう。
信仰を働かせるとき、それは何かが足りないときです。
教会として何かを計画するとき、「人・ビジョン・金銭」、そのすべてが揃っていることはほとんどありません。そこで私たちは祈り、その計画が本当に神から出ているかを確認します。そして、神のご計画と確信できたならば、信仰を働かせます。
「足りない部分は必ず神様が与えてくださる」と、信じて進むのです。
すべてを計算できない中で進むのは勇気が必要です。しかし、足りない部分があるからこそ、そこに祈りが生まれ、信仰が働くのです。そしてその計画が成し遂げられたとき、足りない部分があったからこそ、それらは人の力で成し遂げられたのではなく、すべては神の働きであったことを知り、神に栄光をお返しすることができるのです。
近年、社会福祉法人真愛(まな)で、ダイヤモンドチャペルの隣接地を購入しました。詳細は割愛しますが、その隣接地の一部は地主の方が横浜市に貸していた土地でした。10年毎の契約更新だったそうで、その契約が切れるタイミングで主の配剤により真愛に資金が与えられ、それが、売買にあたって地主の方々が提示した金額とピッタリだったのです。
大抵、教会の働きはお金が足りず、信仰を働かせて祈るところから始まるのですが、このケースは、人材やビジョンが定まっていない中、必要な資金が先に与えられた稀な状況でした。
地主側の市との契約更新の期限が近づき、購入するか否かの決断が迫られました。真愛の理事会では、「今回は見送ったほうがいい」という意見も出ましたが、私は上記にあるような話をしました。「神の働きをするならば何かが足りなくて当然です。足りないところに目を留めて足を止めるのではなく、大切なのはこれが神から出ているかどうかです」と。
すると、一同が、「タイミングと、与えられたものを見るときに、神様のご計画を感じる」と、これを神からのものとして受け止め、全会一致で購入することを決断しました。
この土地をどのように用いることができるか、今、検討を重ねています。願わくば、神様のご計画どおり進むことができるように御加祷いただければ幸いです。
また、みなさんの信仰の歩みの中でも、何かが足りないけれど決断しなければならないというとき、ぜひ信仰を働かせてみてください。
神の素晴らしいご計画の一部に加えられることは、クリスチャンにとってこの上ない特権です。