お知らせ
「ふぁみりーさぽーと泉」と私
私が最初に「ふぁみりーさぽーと泉」(以下「泉」)と関わったのは、「泉」がまだNPO法人になる少し前に、当時ファミリーが一緒だったM姉妹からお誘いを受けた時です。
その時は他の事業所で訪問介護のお仕事をしていましたし、教会のご奉仕や子供の学校の役員などいろいろ忙しくしていたので、あまりお役に立てないかもしれません、とお答えしましたが、その後、再度お声を掛けていただきましたので、あまり深く考えずに「はい」とお答えしました。
それから少したって、デボーションをしている時に思い出しました。数年前に家計の足しにと思ってヘルパーの資格を取り、ヘルパーのお仕事を始める時に頂いたみことばがあったのです。
外であなたの仕事を確かなものとし、あなたの畑を整え、
その後で、あなたは家を建てよ。 箴言 24:27
その時はよく分からず、「このお仕事は家計のためではなく、いずれ教会の働きに関係するのかな?」と思いましたが、すぐに忘れてしまっていました。
それから週一日、でいさろん泉の前身【泉の会】でお手伝いさせていただくことになりました。その体験はそれまでの他事業所での家事支援中心の働きと大分違い、利用者様と親しくお交わりができる楽しい時間となっていきました。
そして何よりも共に働く姉妹方の姿勢に驚きと感動を受ける時でもありました。祈りで始まり祈りに導かれ感謝と祈りで終わるのはもちろん、正に「泉」の理念である『人を尊び人に仕える』を実践している場でした。未熟な私は(そこまでしなくても……)と思うことも何度かありましたが、姉妹方は徹底して利用者様方に仕えていました。
「泉」が現在の場所に移ると同時に【泉の会】は【でいさろん泉】となりました。最初はいろいろな事情で利用者様も一新され人数も少なくなり、どうなるのかと思っていましたが、「泉」の良い評判が広まって、程なく空きがないほどにいっぱいになりました。
【泉の会】は割と自由に活動していましたが、【でいさろん泉】では介護保険制度の縛りがあります。今、私は【でいさろん泉】の働きから離れていますが、そんな制限がある中でも皆、利用者様に仕え、その背後にいらっしゃるご家族のために祈りつつ働きを続けて【でいさろん泉】は今日に至っています。
私はNPO法人の時から会計事務にも携わってきました。今振り返ると、経理のことは何にも分からないド素人の私をなぜ? と本当に不思議に思います。でも神様はその時どきに助け手を送ってくださり、欠けだらけの私を補ってくださいました。今もそうです。
私の欠けは、経理に関する知識不足だけでなく、それ以上に、何か問題が起こったときに自力で何とかしようとジタバタすることです。まず祈る、この基本的なことを学びました。今でもまだジタバタしてしまいますが、「主よ、共に居てください。解決を与えてください。恐れを平安に変えてください。主のご栄光を拝させてください。あなたは無から有を生み出すお方、御名をほめたたえます」と祈るとき、心の平安を得ます。すぐに応えられるときもあれば、そうでない場合もありますが、神様は最善以下をなさらないお方であることだけは確信できます。感謝します。
そして主はまた、私の周りに大切な愛すべき兄弟姉妹方を置いてくださってます。私は契約職員で、「泉」の事務所への出勤は毎日ではありませんが、出勤したときに事務所に誰もいないときも、一人二人のときも、全員そろって居るときも、どんなときでも愛を感じます。 皆忙しくてほとんど会話ができないときでも、時間に少し余裕があって雑談するときでも、電話対応している姉妹方の姿勢の中にも、どんなときでも神様から流れる愛を感じます。
何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から行いなさい。
コロサイ人への手紙 3:23
神様の愛を実践している、または実践したいと熱心に望んでいる方々と共に過ごす時と場が与えられていることに感謝します。
そして気がつけば、『家を建てよ』の『家』の家族として受け入れられて、居場所が与えられていることに感謝します。
(教会員 Y.U.)