お知らせ

ウクライナ避難民の寄り添いチームの証し

私は昨年夏より、ウクライナ避難民の寄り添いチームの一員に加えていただいています。今朝は、私が関わらせていただいている、ウクライナ避難民の方々との交わりを通して、主が見せてくださった恵みをお分かちしたいと思います。

現在、オアシスが身元引受をしているウクライナからの避難民の方々は、小学1年~32歳までの女性8名と、15歳、16歳の男性2名の合計10名になります。ほとんどの人が日本に来て滞在1年を過ぎましたが、初めは言葉も習慣もわからず、家族から引き離され、どんなにか不安であったことかと思います。今になっても、それぞれにどこかしら、心や体に不調を抱えていますが、アルバイトを始めたり、語学学校に入学して本格的に日本語を学ぶ人たちが出てきました。母国ウクライナの状況は良くなってはいませんが、彼らは今与えられているこの状況になじみ始めて、将来に向かっての自分の糧にしようと、頑張っています。

いろいろなことがありますが、今日は、Aさんについてお分かちしたいと思います。
Aさんは今年2月初め頃、語学を本格的に学びたいと、私に伝えてきました。早速、日本財団が100%サポートしてくれる語学学校を探し、募集要項を送ってもらい、一緒に書類を揃えて提出しましたが、応募が殺到し合格できず、その結果を彼女に伝えるのがとても辛かったのを覚えています。7月に入り、同じ学校の願書受付が再びあることを知り、急いで問い合わせました。しかし、8月いっぱいで日本財団の奨学金制度が打ち切られること、また、願書の受付は9月からいうことで、諦めざるを得ませんでした。学費を個人で負担することはできないからです。私はそのことをまたAさんに伝えねばならず、彼女はまた、落胆しました。

いつもなら、そこで諦めてしまう私なのですが、主に祈るうち、他の誰にも頼ることのできない彼女に対して、私の責任は重大だと迫られました。夜な夜なインターネットで検索し、片っ端から調べ、通える範囲の語学学校に電話で一件一件問い合わせました。「どこでここをお知りになりましたか」と、驚かれることもありました。条件の合う学校は、ありませんでした。その時、主は一つの学校を示してくださいました。その学校は、日本財団奨学金制度の指定校なのですが、春に一度問い合わせたときに、「むりです!」と断られたことがあり、私のリストから早々に外れていた学校でした。全部が断たれたので、ダメもとでそこに問い合わせると、春とはまったく違う対応でした。主が介入してくださった!と確信しました。

トントン拍子に入学の道が開かれました。喜ばしいことは続きました。Aさんの話を聞いて、他の二人も語学学校入学を希望し、なんとその二人まで、その学校は受け入れてくれたのです。彼女たちは、アルバイトをしながら勉強し、最近上級クラスに進級したと報告がありました。

何も思い煩わないで、あらゆる場合に感謝をもって捧げる祈りと願いによって、あなたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる、神の平安が、あなたの心と思いを、キリストにあって守ってくれます。 (ピリピ4:6.7)

ハレルヤ!

Bさん親子のこともお分かちします。シングルマザーのBさんが母子手当を受けられるように、東京西麻布にあるウクライナ大使館にBさんと一緒に行って申請手続きをする必要がありました。付き添うことになった主人はロシアやその周辺諸国の事情に詳しく、「一回の申請では絶対に無理だ」と言っていたのに、なんと行ったその日のうちに必要な書類を受け取ることができたのです。もちろん、審査も通り、Bさんは月々の手当の他に、市バスの無料パスも手に入れることができました。ハレルヤ!

私の神は、キリストイエスにあるご自身の栄光と富をもって、あなた方の必要をすべて満たしてくださいます。(ピリピ4:19)

また、なかなか日本の生活になじめなかったCくんも、9月からアルバイトを始めました。のあスクールで学びながら、頑張っています。昨年は、生活になじむのに精一杯だった彼らですが、今はみんな前を向いて、それぞれ、一歩、また一歩と進んでいます。皆様の背後のお祈りを心から感謝します。

これからも、お祈りの支えをよろしくお願いします。また、ボランティアの働きのためにもお祈りください。良かれと思って彼らに仕えていても、そこにほんの少しでも、何々をしてあげているという心があったなら、それは 互いに人を自分よりすぐれたものと思いなさい (ピリピ2:3)のみことばから、かけ離れていくのです。

弟子たちの、そして私たちの汚れた足を、ひざまずいて洗ってくださった主の御姿を忘れずに仕えることができますよう、お祈りをお願いします。これからは、私たちの支援の形も変わってくると思いますが、大切な一人一人のために、変わらず祈り支え、仕えていきたいと思います。生きて働かれる主に、感謝をお捧げします。

(by S.K. 早天祈祷会の証しより、許可を得て一部修正して転用)

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